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人類は700万年という歴史上はじめて、悩みと向き合うことを求められている

トーチリレー

こんにちは、トーチリレーの神保です。

私は1年半前、ユニクロの上席執行役員という職を辞め、現在は「お悩み相談に乗り、心に火を灯す」をコンセプトとした、トーチリレーという会社を運営しています。初めて耳にする方は、以前、東洋経済様に取材いただいた、こちらの記事をご覧ください。

さて、今回の投稿は、私たちトーチリレーがnoteに投稿する最初の記事となります。今後このアカウントでは、わたくし神保のお悩み相談の乗り方や、当社が実現したいと考えている「心の聖火リレー」を広げるための事業構想などを、お伝えしていきたいと思っています。

それでは初回のテーマは…第1回からいきなり壮大ですが、「人類は700万年という歴史上はじめて、悩みと向き合うことを求められている」というお話をしたいと思います。


1)悩みを解決してきた人類史

人類の誕生については、諸説ありますが、一説では700万年前に生まれたとされています。それから現在に至るまでの人類の歴史とは、課題を解決してきた歴史だと私は思います。「課題」を「悩み」と置き換えれば、悩みを解決してきたのが人類史だ、とも言えるでしょう。

今でも残念ながら一部の地域では当てはまると思いますが、かつては世界のあらゆる場所において、人類の悩みとは、「生存に関わる悩み」がほとんどでした。お腹が減るとか、寒いとか暑いといった悩みですね。なので、その時代に生まれた人は、生まれた瞬間から、常に目の前に悩みがあったのです。

ですが、人類は文明を築き、悩みをどんどん解決してきました。今では、冷蔵庫のおかげで肉や野菜といった食料を腐らせずに保存できますし、エアコンのおかげで夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになりました。

その結果「悩み」というものは、「生存に関わる悩み」からその姿を大きく変えることになります。たとえば当社には次のようなお悩みが数多く寄せられます。

・「自分が心からやりたいと思えることが分からないんです。SNSで好きなことを仕事にできている人の投稿を見る度に、焦ってしまいます…」

・「部下の育成に悩んでいます。仕事に対するモチベーションが低く、言われたことしかやってくれません…」

・「結婚して幸せな家庭を築けているのですが、自分の人生これでいいのかなって、なんとなく不安になる時がありまして…」

このように、ここ100年くらいの間に、悩みは人類共通のものではなく、一人ひとり異なるものに変わっていきました。また、悩みは生まれた時から目の前にあったり、生涯抱えたりするものではなく、歳を重ねるごとに、時には日ごとに変わるものとなりました。

しかし、人類にとっての「悩み」に関する最大の変化は、「悩みを生んでいる根源がわかりにくくなった」こと、あるいは「何が本当の悩みなのかがわかりづらくなった」ことです。

人類が長らく抱えていた「飢え」や「寒さ」といった悩みは、悩み自体も、その根源も、とてもわかりやすいものでした。ですが、「自分が心からやりたいと思えることが分からない」「部下の育て方が分からない」「幸せなはずなのに、なんとなく不安になる時がある」といった悩みは、その悩みを生んでいる根源も、何が本当の悩みなのかも、非常に分かりにくいものです。

これはつまり、人類の歴史上初めて、一人ひとりが悩みと向き合い、悩みを紐解き、悩みの所在地を特定することを求められるようになったということです。少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、「何に悩んでいるのかわからないという悩み」に心覚えのある方は少なくないのではないでしょうか。


2)悩みは、解決しようとする前に、まずは向き合うもの

では、現代を生きる私たちは、悩みを抱えた際はどうすればいいのでしょうか。多くの方は、悩みを抱えるとその居心地の悪さから、それを消し去ろうとしたり、解決しようとしたりするのですが、悩みの所在地を特定せずに解決を急ぐと…悲劇が起こります。

たとえば、人間関係について悩みを抱えているAさんという方がいるとします。Aさんは悩みと向き合うことに慣れていないので、すぐに悩みを解決したいと考え、Amazonや書店に走り、正解が書かれていそうなスキル本(例:人間関係が劇的に改善する〇〇の法則、相手から信頼されるために必要なたった△つの習慣)を購入します。

そうして「ああ、そうやったら人間関係はうまくいくのね!」と安心します。ですが、悩みの現場に戻るとどうもうまくいかない…そこで今度は、一世を風靡しているキラキラ系キャリアの人やインフルエンサーが出した本を手に取り、「自分もこんな風に人生を楽しめたらいいなぁ」と物思いにふけり、悩みを放ったらかしにして、どんどんこじらせていきます。

でもある日、「さすがにこのままじゃダメだ!」と、知人のBさんに悩み相談をすることにします。でも、相談されたBさんもまた、悩みと向き合うことに慣れていないので、過去の自分の体験談をそのままAさんに押しつけてしまいます。もちろん良かれと思ってのことです。

その結果、AさんはBさんに感謝を述べつつも、心の中では「Bさんのアドバイスはちょっと今の私の状況には当てはまらないんだよな…」「でも、今の状況を正確に伝えられなかった自分も悪いし…」と思ってしまい、「Bさんの時間を使わせちゃって悪かったな…今後はこういった悩みを誰かに相談するのはやめておこう」となってしまう。

…こうして、Aさんの悩みは居場所を失うんです。

AさんもBさんも、悩みと向き合わずに、悩みの解決を急ぎ、すぐに正解を求めてしまいました。でも違うんです。正解とは、正しい問題設定があって、初めてその対として出てくるものなんです。問題がよくわかっていないのに正解を出そうとしても、うまくいかないんです。たまに、強引に導き出した正解の通り行動してみて、良い結果になることもあるかもしれませんが、それは単なるまぐれ当たりで再現性はありません。

だから、正解を求める前に、まずは「悩みと向き合え」なんです。悩みを抱えたら、まずは徹底的に悩みと向き合い、悩みを紐解き、悩みの所在地を特定する。解決策を考えるのはそれからです。


3)あなたと一緒に、悩みに向き合う

冒頭でお伝えした通り、飢えや寒さといった「生存に関わる悩み」は否が応でも生存本能に様々な問いを投げかけてきます。悩みと向き合わなければ、そこに待っているのは「死」でした。つまり、人類は能動的に「悩みと向き合った」のではなく、受動的に、強制的に、「悩みと向き合わざるを得なかった」と言えるでしょう。

ですが、文明の発達によって「生存に関わる悩み」は多くの地域で解消されつつあります。それ自体はとても素晴らしいことではありますが、「悩みを生んでいる根源がわかりにくくなった」「何が本当の悩みなのかがわかりづらくなった」という現代においては、悩みを抱えたら、自ら悩みと向き合い、悩みを紐解き、悩みの所在地を特定する必要があるのです。

一方で、いきなり「悩みと向き合え」と言われてもどうしていいのかわからない方がほとんどだと思います。そこで昨年、「お悩み相談に乗り、心に火を灯す」をコンセプトとした、トーチリレーという会社を立ち上げました。

話すと長くなりますので、詳細は今後の記事で少しずつ触れていこうと思いますが、私は幸いにも社会人駆け出しの頃に「悩みと向き合う」ことの大切さを学ぶ機会に恵まれ、それ以降一貫して自分の、そして人の悩みと向き合ってきました。そして悩みと向き合い続けたことで、私は38歳で、サラリーマンにも関わらず多額の年収を稼ぐまでになりました。

今回その安定した立場を捨て、年収を一旦ゼロに戻してまでトーチリレーという会社を立ち上げたのは、悩みと向き合う中で私が学んだことを世の中に還元したいとの思いからです。そして創業以来ほぼ毎日、人に寄り添い、悩みと向き合う「トーチング」という1対1の面談を行ない、既にこれまで1000名以上の方の悩みに一緒に向き合ってきました。

相談にいらっしゃった、まるで暗闇の中にいるような思いをされている人に、“松明(トーチ)”を手渡し、心に火を灯して帰ってもらう。この活動を、ティーチングでもなく、コーチングでもなく、「トーチング」と呼び、まったく新しい産業として確立することで、「心の火が消えている」という目に見えない社会問題を解決したいと考えています。

また、より多くの方に「悩みと向き合う」ことの大切さを知っていただき、そして「悩みと向き合う力」を身につけてもらうために、私がトーチング面談の中でどのようにして、人の悩みと向き合い、悩みを紐解き、悩みの所在地を特定しているのかを記した「トーチング日記」というものを書き始めました。

トーチング日記は、トーチングにいらっしゃったお客様に事前にご同意いただき、個人が特定できないように配慮をした上で、悩みと向き合うやり取りの生々しさをあえて残したまま文字起こしをしたものです。

当社が提供しているトーチング、そしてトーチング日記を通じて、より多くの方に「人に寄り添い、悩みと向き合う」ことの大切さに触れていただきたい。消えてはならない「心の聖火リレー」を、国を越え、時代を越えて、つないでいきたい。それが、私たちトーチリレーの想いです。

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