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「食料の銀行」!?昔ながらの商習慣“1/3ルール”に立ち向かうフードバンク‼️【キャリアの山巡り#010】

トーチリレー

こんにちは!トーチリレーの畑山です☺

「キャリアの山巡り」では、世の中にある求人情報やインターン副業といった「様々な仕事=山」の中から、私たちも知らず、面白そうと感じた山や、あるいは名前だけは聞いたことあったんだけれどもどんな山なんだろう、と思って調べたことをご紹介します!

今回巡り逢った「キャリアの山」は、「セカンドハーベスト・ジャパン(認定NPO法人)」さんです!

第10回は、日本における大きな社会問題を解決しようと活動なさっている認定NPO法人です!


岸野:今回のキャリアの山巡りは…第10回目ですね!

岸野:今回はこちらのセカンドハーベスト・ジャパン(認定NPO法人)さんという、山巡りでは初の認定NPO法人をご紹介したいと思っています!

セカンドハーベスト・ジャパン(認定NPO法人)様の求人情報のご紹介!

岸野:私の方で公開されてるこの会社の求人情報を今日の撮影時点2022年12月6日で独自にまとめてきました。
※ このnoteでは求人情報を画像データでお伝えし、説明は割愛させていただきます。

岸野隊員が見つけたユニークポイント

岸野:今回はこちらのNPO法人の求人情報を初めて扱ったわけですけども、今回のユニークな点はですね、この団体の代表の方ですね。代表はマクジルトン・チャールズさんという方がなさっていて。日本語もお使いになられて、このTEDという有名なスピーチプログラムとかでもお話しなさっているところがありますので、ぜひご覧いただければなと思います。元々この方アメリカ出身だそうですけども、海外出身の方で今日本でこんなNPOを展開されるというのもなかなか面白い活動だし、この方自体のご経歴人生も面白いですし、活動としてもすごく興味深いなと思ったということがユニークポイントですね。

神保隊長から見た「山」の景色

岸野:神保さんも事前にご覧になって、ここが面白いなって思われたところありますか。

神保:はい、初めてのNPOということでいろいろ今回も調べさせていただきました。まずフードバンクという言葉を初めてお聞きになられた方も少なくないんじゃないかなと思いますので、まずこのフードバンクというものをもう少し詳しくご案内したいなと思っております。

このフードバンク、簡単に言うと食料銀行ですけど。フードバンクはその名の通り食料を供給するという役割を担ってるんですが、安全にまだ食べられるのに例えば包装の破損あとは過剰在庫あとは印字ミス、こういったことの理由で流通に出すことができない食品、こういったものを企業などから寄贈してもらいそれを必要としている施設や団体及び貧困に喘いでいる個人、世帯そういったところに無償で提供する活動を総称してフードバンクというふうに呼んでおります。

でこの食料の話なんですけど、実は結構根深い問題というか…。昔から先進国と言われているような国々ではずっと存在してる問題なわけですが。この食料を消費しきれず廃棄する食品のロス、これ日本だけではなく実はグローバルで問題となっておりまして。例えば世界の食品の年間生産量っていうのが、私も今回初めて知ったんですが1年間で約50億トンの食品を年間生産しているんですが、地球規模でその3分の1にあたる約13億トンが地球上で毎年捨てられているというのが実態のようです。なので50億トン作ってそのうちの3つに1つは食べずに廃棄しているというのが、今の我々の地球が抱える問題、その実態だということをまず認識していただきたいなと思います。じゃあ翻ってこの日本はどうなのかということなんですが、なんとなく皆さんの想像当たってしまうと思うんですが…。残念ながら日本は食品ロスの大国でして、その量年間約600万トンとも650万トンとも言われておりまして、これ国民1人あたりの茶碗一杯分の食料が毎日捨てられているという計算になります。なので世界的な規模で言うと、3つ生産したらそのうちの1つは消費されずに捨てられ廃棄されるという問題を抱えていて、日本においてそれを数値化すると国民1人あたり茶碗1杯分の食料がデイリーベースで捨てられているというのが今の我々が抱えている問題の深刻度合いになるかなと思います。

でこのフードバンクという取り組みは、それを有効利用しながら満足に食にありつけないような方々、そういった方々を支援する役割を果たしているという意味において極めて重要なポジションを担われているなというふうに感じます。この会社の取り組みはですね、もうシンプルにまさにその余った食料を集めてそれを無償で必要としている人に届けるっていう、もうこれに尽きるのでそこへの詳しい説明いらないんですけど。そもそもこの食品ロスの問題がなぜ起こるのかというところをこの求人に応募される方はやはりちゃんと知っておいてほしいなと思ったので、そこも余計なお世話かもしれませんが私の方でいろいろまとめたことを共有させていただきたいなと思っております。でその原因なんですけど、食品ロスの。これ様々あるようなんですがまず一番大きな問題と言われているのがですね、日本の食品流通業界の商習慣の1つである3分の1ルールが原因とされていると伺っています。

この3分の1ルールというのはですね…登場人物で言うと食品メーカーがいて、食品メーカーが食品を作ったらそれを卸売業者を通じて小売業者に納入するわけですね。でこの小売業者というのは代表格で言うと例えばコンビニエンスストアとかがそうだと思うんですね。食品メーカーがコンビニエンスストアに商品を納入する、これまでの期間期限がですね、実はこれ決まっていて。それがこの3分の1ルールの正体なんですけど。製造日から賞味期限までの期間の3分の1までとするというルールがあるみたいなんですね。さらにですね販売期限というのは製造日から賞味期限までの期間の3分の2っていうふうにこれも商習慣で決まってるようなんですよ。でその期間を過ぎると賞味期限内であっても店頭からは除去され撤去され返品されたり、当然行き場を失いますので廃棄されるのが一般的というのが今の日本におけるこの3分の1ルールというものですね。でこの3分の1ルールこれ何なんだよこのルールっていう話なんですけど。これベースとなるのは食品の生産から賞味期限までのこの期間をメーカーの納品期限、小売業者の販売期限そしてお客様消費者私たちの賞味期限、つまりこの期限を3等分する3分の1ずつを分け合うという考え方が昔からあってですね。これも1990年代に定着したと言われていますが、これがまず元々あって。

で例えばですね、これどういうことかというと…仮にじゃあ赤福が製造日から賞味期限までの期間が3日間だとしましょう。そうするとそれぞれ3分の1ずつを分け合うということなんで、これめちゃくちゃわかりやすくてですね。赤福のメーカーさんは1日でまず小売業者に納品しなきゃいけないんですね。なので例えば駅ナカとかにあるお土産コーナーとかありますよね。ああいうコンビニエンスストアとかお土産コーナーに、作ってから1日以内に納入しなきゃいけないというまず期限があり、そしてそれを引き受けた小売業者は1日だけの持ち時間の中で販売しなきゃいけなくて、そしてそれを引き受けた我々消費者は買ったその日つまり1日で消費しなきゃいけないっていうのが、3分の1ずつ分け合うこの1/3ルールが抱える問題点で。

でこれ今賞味期限までが3日っていう事例の商品で話しましたけど、例えばですね賞味期限が1年それぐらいのロングスパンの商品だったらこれどうなのかっていうと、製造後3分の1つまり4ヶ月以内に小売業者に納品できなければ返品されてしまうんですよ、小売業者から。なぜかというと作ってから4ヶ月過ぎちゃってるから、私たちの販売期間を食っちゃうんでそんなの困るから。販売期間私たちも4ヶ月欲しいので、まるまる4ヶ月販売期間がある商品じゃないと私たちは納入を受け付けませんよってことで返品されちゃうわけですね。でこれまた行き場を失うのでこれも廃棄されるんですね。でかつ次、この引き受けたいわゆる小売業者ですね。これも4ヶ月以内にお客様で買ってもらえなければ、小売業者の方で処分しなきゃいけないんですね。でさらにそれを引き受けた我々消費者もその賞味期限内つまり約4ヶ月、この間に食べなければ当然廃棄の対象になりますよね。こうやって世の中って出来上がってるっていうのが実はこの3分の1ルールという仕組みの問題でして。

つまりですね、例えば最初に作った食品メーカーが何か物流のミスとか停滞とかでなかなか販売店に配送が行かないとかそういった問題が起こったり、あとは例えば大雨とかで道路が復旧しないということで、賞味期限が1週間とか短いものだったりした場合、物流で2、3日余分に時間かかっちゃうとですね、場合によっては小売店側から受け取ってもらえないっていうリスクが出るわけですね。でそうなると例えばこの賞味期限が1年間のものであれば最初の4ヶ月以内に小売店に納入できなければ、あと8ヶ月は美味しく食べられる商品なのにも関わらず廃棄されてしまう可能性があるという、こういう業界の構造的な問題があるというのがこの食品ロス問題の背景にはあるということですね。

海外でもこのような納品期限っていうのは存在しているんですけど、例えば米国だと3分の1じゃなくて2分の1で。あとはヨーロッパの主要国フランス、イタリア、ベルギーなどでは実は3分の2は納品期限待ってもらえるということで。イギリスに至っては4分の3まで待ってもらえるということなんですね。これを踏まえると日本では3分の1しか持ち時間が納品までに与えられてないというのは、国際的に見ても極めて短いと言えます。そもそもこの1/3ルールというのは、はっきりした規定がない業界の商習慣。つまり法律とかで決まってることじゃなく、あくまで習慣なんですね。この商習慣の裏にはですね、実は我々日本人の存在が、消費者の存在がありまして。やっぱ日本ってお刺身など鮮度を気にする食べ物を多く食べるそういう食習慣がありますので、この食習慣に対応するための商習慣として鮮度意識が高い国民性に対応した商習慣というこういう皮肉さもはらんでいるというのがありますので、実はこれは業界だけを非難するような話ではなく、我々日本人のいわゆる食習慣まで絡んだ問題だというふうに思った方がフェアかなというふうに思ってます。

でこのように食品ロス問題っていうのはいろんな課題が山積みなんですけど、この問題に対して別の切り口から挑んでいるのが今回ご紹介のフードバンクの代表格セカンドハーベスト・ジャパンさんだということですね。でこの御会社は企業や個人の寄付で食品を集めて、困窮世帯や子ども食堂などの施設に配布をされているようなお仕事をされていて。まさにこの食品ロス問題を貧困問題のソリューションに役立てるという発想を持ったとてもユニークで応援したくなる企業だなというのが今回の特徴かなというふうに思います。

神保隊長からこの山に登る方へのメッセージ

岸野:神保さん、今回の求人にご興味を持たれた方へメッセージをお届けしていただけますか!

神保:はい、今回の求人企業者様セカンドハーベスト・ジャパンさんは、社会インフラという位置付けとしても大変重要性がある企業だなと思っておりまして。この企業さんはですね、例えば東日本大震災こういった大きな災害時においても食品供給という重要な役割を果たしてくれていまして。実は日頃のこの食品のセーフティネットの構築つまり困窮世帯に食品を配ったりしているようなそういう役割の延長線上に、非常時の活動も置かれているという非常に奥行きのある事業を営んでおります。この食料の供給セーフティネットは経済的困窮者のみがお世話になるというものではなくて、我々誰にとっても重要なライフラインとなり得るそういう仕組みかなと思っておりますので、このフードバンクその代表格のセカンドハーベスト・ジャパンさんの活動は本当に要注目だなと思ってます。

で実際にインターネットなどでですね、セカンドハーベスト・ジャパンというふうに検索していただきますと、そこで働いている方たちボランティアの方々も含めた皆さんが大変やりがいを持って働いている、そういう雰囲気が伝わってくる記事がいくつも出てきます。なのでぜひですね、その一員となって食品ロス問題と貧困問題2つの大きな社会課題の解決の一助になりたいと思われる方は、今回は若干名の募集ということでかなり狭き門かもしれませんが、ご応募をご検討されてみてはいかがでしょうか。

今回の内容を動画でご覧になりたい方はこちらから👇

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